受験勉強に必要なファクター②~成長にコミットした捉え方~
受験勉強に必要なファクターシリーズの第二回目は、『成長にコミットした捉え方』。
今回は受験勉強における物事の捉え方の重要性について、お話していこうと思います。
メンタル論の世界では、しばしば『日々起こる出来事には元々良いも悪いもなく、ただ私たち人間の解釈(捉え方)が存在しているだけである』という考え方が扱われることがあります。
捉え方次第で人生は180度変わるという主張すらありますが、私個人としては、この考え方にとても賛同しており、受験生にとっても非常に有用な考え方の一つであると考えます。同じ出来事が起こったとしても、それをどう捉え、次に活かすかということは人によって大きく違います。そして、その捉え方の差が成績に直結する場合も少なくないです。
では、合格する受験生の捉え方というものはどういったものなのか、以下に例を挙げてみます。
例1:模試の成績が悪かったとき
Aさん:『こんなに勉強しているのに成績が上がらないってことは自分には勉強が向いていないんだきっと。もうだめだ。やる気も無くしてしまったし、今日はもう帰ってぐうたらしよう。』
Bさん:『成績が上がらなかったことは確かにショックだが、きっとこれも成長の機会にできる。本番までに修正することこそ重要。今からすぐに結果を分析して、見つかった苦手分野の復習や、これまでの勉強のやり方を見直して、早速スケジュールに組み込もう。』
両者ともに『模試の成績が悪かった』という同じ出来事に対峙していますが、捉え方次第でその後のアクションに大きな差が出来ています。今後どちらが成績が伸びるかは一目瞭然ですね。
例2:周りが騒がしく勉強に集中できないとき
Aさん:『せっかく調子よくやってたのに、あいつらのせいで集中できない。移動したいけどできないし最悪だ…なんであんなにうるさくするんだろう?そもそもあいつは成績もよくない癖に普段から態度も横暴だし…そんなことを考えていたら、余計に集中できなくなってしまった。』
Bさん:『騒がしくて参ったなあ。移動できそうもないし…そうだ、本番でも緊張して集中できないことや思わぬハプニングもあるかも知れない。その時の予行だと思って、どうしたら集中できるか色々試してみよう。これもいい練習だったと思えるようにしてやるぞ。』
Bさんの考え方がすべてではないですが、やはり同じ状況下でも捉え方次第で精神状態は大きく違います。そしてそれが勉強の質にも響いてくるわけです。
今回は受験勉強における『捉え方』の重要性を、2つの例をあげてお話ししました。今回は2つの例のみでしたが、日常すべてがケーススタディだと思って、自分にとって益を生み出す思考を展開する練習をしてみましょう。
メンタルは受験勉強においてあまりにも大切です。今後もメンタルについてお話しできる機会を設け、お伝えしていければと思います。
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