コラム①(新型コロナウイルスが受験にもたらす影響)
今回は時事ネタとなります。
現在、新型コロナウイルスの流行により多くの高校は5月上旬まで休校、また一部の予備校においても春期講習の中止や新学期の開始を一か月ほど遅らせるなどの動きが出ております。
今回は感染対策や経済措置についてではなく、あくまでコロナウイルスが来年度の受験生に与える影響と受験生が取るべき行動について、私見を述べたいと思います。
まず、受験生には大きく分けて以下の三つのレイヤーが存在しています。
1、環境に依存せず、自分の力で学ぶことが出来て、かつ自己管理も出来るタイプ
2、ポテンシャルはあるが、完全に自力で学ぶことは微妙で、環境次第では大きく開花するタイプ
3、基本的に自力では学ぶことが難しく、自己管理も得意ではないが、個別指導と徹底したスケジュール管理を組み合わせることで開花するタイプ
(以上3つのレイヤーについて、圧倒的多数は2番3番の受験生であり、1番タイプはむしろマイノリティーあることを予め理解しておいてください。)
今回コロナウイルスの影響で、学校や大手予備校の授業というレールが外されてしまったことにより、1番の受験生と、2番3番の受験生の間に、例年以上の差が生まれることが予想されます。
なぜか。
2番3番のタイプの受験生は普段、学校や大手予備校という組織に所属し時間割に縛られ、ルーティンワークをこなすことにより、最低限の学習時間を確保し、学力を積み重ねていっている部分が少なからずあります。
しかしながらコロナウイルスの影響により、学校や大手予備校という普段ならあるはずのレールを完全に外されてしまう受験生も少なくないでしょう。これにより、特に自己管理が苦手な環境に依存するタイプの受験生は、大きなダメージを受ける可能性があります。
逆に環境にあまり依存せず、講義本や動画などで自学ができ、かつ自己管理が出来る、1番タイプの受験生にとっては、むしろこの自粛期間を利用し普段よりも早いスピードで学習を終えてしまう可能性すらあります。
ですから、1番タイプがさらにぶっちぎり、2番3番タイプの受験生はより苦しくなる傾向になるでしょう。
ただし、1番タイプの受験生は、このコロナ騒動の有無にかかわらず元々合格する可能性が高いため、2番3番の受験生にとっては、受験結果といううえではあまり気にする必要のない存在ともいえます。
1番タイプの受験生は元々ボーダーラインよりも上にいるということです。
実際、受験合否のボーダーラインは2番3番をごちゃまぜにした受験生群の中に敷かれることが多いです。
そしてここからが今回最も主張したいことなのですが、
『2番3番のタイプの受験生の中で、この自粛期間でしっかり努力できた人が、そのままリードを保って来年度の受験に成功する確率が非常に高い』ということです。
ですから、この自粛期間において、本当に努力せねばならないのは2番3番タイプの受験生であり、特に自己管理能力の真価を問われることとなるでしょう。
AIM予備校では、4月上旬現在、最大限の感染対策を行ったうえで、希望者にはオンラインでの指導も取り入れながら、なんとか指導の継続を保っております。
また、この先状況により休校となる場合も考えられますが、その期間中も、ZOOMなどを用いたオンライン指導での対応を行い、課題の管理も継続して徹底することで、どうしても環境に依存してしまう受験生を可能な限りレースから脱落させることのないよう努めてまいります。
塾生には上記のような受験生全体の動きも考えながら、ある種戦略的考えをもって、この期間の学習を続けて頂きたいですし、塾生以外の方がもし見ていれば、ぜひ環境に引っ張られず、この期間だからこそできる勉強(例えば苦手分野を徹底的に潰しておくなど)を模索してみましょう。
まとめ。
高校や、大手予備校が相次いで閉鎖となるなか、一人一人がいかに自主性をもって学ぶことが出来るかが普段以上に重要となってきました。この自粛期間に自分を律し、制した者が、来年度の受験を制するといっても過言ではありません。この期間はピンチでもあり、チャンスでもあるので、悔いを残さないよう精いっぱい取り組みましょう。
※まずは何よりコロナの感染拡大を食い止め、自分自身や周りの人を守ることが大切です。
3密を可能な限り避け、手洗いうがいをこまめに行い、しっかり予防して勉強しましょう!
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