英語の発音・アクセントの勉強方法|ルールなんて覚えなくていい!?
普段英語の長文とか文法とかの勉強を頑張っていても、ほぼ点数アップにつながらない分野…それが「リスニング」と「発音・アクセント」です。
今回はそのうちの「発音・アクセント」の勉強方法についてお話しします。
どこで出題される?
まずはとにかく、センター試験で毎年必ず出てきます。
発音が6点、アクセントが8点。合わせても200点中の14点ですから相対的には大きな数字ではありません。
が!ここで半分も落としてしまうようだと、特に高得点を取れるようになった受験生にはかなりの痛手です。
また、国公立大学の二次試験で出されることは珍しいですが、私立大学では結構よく出てきます。
合格最低点周辺にすごい数の受験生が密集するのが私立大学の入試ですから、発音・アクセントの対策をおろそかにするのは得策ではありません。
対策の効果はある?
予備校で教えていて非常によくぶつけられる質問に、「発音・アクセントって、やって点が取れるようになるんですか?」というのがあります。
取れるようになります。
むしろ、発音・アクセントは、英語の中でも対策の効果が早く確実に出やすい分野なのです。
なぜ効果が早く確実に出るかというと、「発音・アクセントの問題は、そのほとんどが過去の問題の使いまわしにすぎない」からです。
実際、以前全国模試を作っていたときには、発音・アクセントの問題は、同じ模試の過去の問題を見て、「あ――最近この単語の発音出してないな、じゃあこれで」という作り方をしたりしていました。
センター試験を作る先生方はもう少し真面目な態度かもしれませんが、でも使いまわしをしてることは確実です。
これまでと同じ問題が出る、なんて、センター試験の英語で発音・アクセントだけなんです。
つまり発音・アクセントは、過去に出題されたものとか出やすいものとかをちゃんとおさえておけば、当然点が取れるようになるんです。
だから対策の効果はめちゃくちゃあるし、はっきり言ってやらないと大損です。
大して時間が掛かるわけじゃありませんしね。
発音・アクセントの法則は覚えるべき?
では具体的にどうやってその対策をするのか、という話に移りたいのですが、その前に。
これもよく聞かれることですが、「発音・アクセントのルールってどこまで覚えればいいんですか?」という質問があります。
確かに英語の発音・アクセントには多くのルールが存在し、それを知っていれば解ける問題がいくつもあります。
簡単なとこでいうと、-tionで終わるものは直前にアクセントがある、-iteで終わるものは2つ前の音節にアクセントがある…とかです。
が、そんなルールはひとつも覚えなくて大丈夫です。
理由は簡単、そんなの覚えなくても余裕で解けちゃうからです。
全国模試を作っているメンバーでもそんなルールみんなほとんど知らなかったし、そもそもネイティブはそんなルール意識して話してなんていませんし。
受験生だけがそんなもの覚えなきゃいけないなんてナンセンスもいいとこ。
そりゃ覚えなきゃ解けないっていうのなら覚えてもらうでしょうけど、点を取るためにま――ったく必要ないものですからね…。
ということで、そんなルールを暗記しよう!なんて無駄な努力はやめましょうね。
ちなみに僕は、-tionで終わるものは直前にアクセント、ぐらいなら知ってますけど、他はほぼ全く知りません(笑)
もちろん、だからと言って大学入試の発音・アクセントで間違うなんてことは絶対にありません。
どう対策するのか?
さきほど、「過去に出題されたものとか出やすいものとかをちゃんとおさえておけばいい」という話をしましたが、具体的には何をどのようにやるのか?という対策の話をしましょう。
確かにセンターの過去問や自分の受けたい大学の過去問は思いっきり出た問題なわけですからいい教材なのですが、1回に出てくる問題数が多くありません。
なので、発音・アクセントの集中的な対策にはあまり向いているとは言えません。
おすすめは、
『センター試験 英語(文法・語句整序・発音・アクセント・リスニング)の点数が面白いほどとれる本』 (KADOKAWA)
や
『NextStage』 (桐原書店) の発音・アクセントの章
あたりですね。
ただ、他の分野とは違い、発音・アクセントは網羅的に頻出のものが多く収録されているものであれば、問題集による優劣はあまりありません。
で、これらの本で、発音・アクセントをひとつずつ正確に叩き込んでいけばいいだけです。
とにかくそこに載っている単語を正確に読めればいいのです。
それだけ!
発音記号か音声で発音・アクセントを確認して、自分がその通りに記憶できているならば最初からその単語は問題ナシ、誤って記憶していたならば口に何度か出して修正していく。
ただその作業を繰り返すだけです。
発音・アクセントでよく出題されるものは、多くの受験生が誤って覚えちゃっているものを狙ってきますから、結構修正しなきゃいけない単語があるでしょう。
でも、そんなに大変な作業ではないはずです。
これをひたすら繰り返し、1冊を3~4周すれば、それで対策はおしまいです。
ルールだなんだでまとめてくれている問題集も多いですが、ルールは無視してとにかく全単語をちゃんと読めるようにすればいいのです。
発音記号については、ある程度は知っておくとかなり便利なのでちょっとは知っておきたいですが、それ以上はいりません。
もちろん、単語の発音記号を覚えようなんて気の遠くなる作業は無駄でしかありませんのでやめましょうね。
掛かる時間は?
1か月もあれば十分な対策ができます。
センターであれば、発音・アクセントは常に絶対に満点!とまではなりませんが、多くとも1つ間違いで乗り切れる、という状態にはなります。
ほら、やらないと損でしょう?
1か月で対策できるのですが、センター直前の12月からやればいい、なんてのはやめましょうね。
その時期は他のやるべきことで忙しいし、気持ち的にもなかなか余裕がありませんから、早めに始めるに越したことはありません。
早めに発音・アクセントが取れるようになれば、マーク模試でもストレス減りますしね。
その他の効果的な勉強方法
発音・アクセントの対策は、上述のような「発音・アクセントに特化した対策」が最も効果的ですし、短期間で上げようと思ったら不可欠です。
が、普段から単語や熟語などをやるときに、「音声を聞いて耳も使いながら覚える」ように意識すると、効果がもっと高まります。
単語の正確な発音をスムーズに知れるだけでなく、英語の一般的なリズムというのを肌で知ることで、単語の発音・アクセントがどんどん簡単になっていくのです。
最近の単語集なんかはCDつきのものがほとんどですし、活用してあげましょう。
ということで、発音・アクセントの対策についてでした。
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