英単語の効率的な覚え方|とにかく回数が大事!
大学受験などに向けて英語を学ぶ上で避けて通ることはできない英単語。
今回はその効率的な覚え方についてです。「書く」よりも「回数」!
単語ってどれぐらい重要?
覚え方の前に、そもそも英単語って覚えなきゃいけないの?という疑問がありますよね。
予備校の講師なんかには、英単語なんてまったく覚えなくていい!って豪語しちゃってる方もいますけど、いやそれはさすがにない(笑)
少なくとも基本単語とされるものは絶対に覚えておかないと読めませんし、それ以上のレベルのものでも、知ってないと文章全体がまったく意味不明になってしまったり、理解が不十分になってしまうものも多いです。
だからこいつらはちゃんと覚えておかないといけない。
ある程度の単語力は絶対に必要。
まずこれは前提として頭に入れておきましょう。
では、難しい単語もどんどん覚えていけばそれに比例して英語力が上がるのか、というと…
それはまったくない。
というか、受験なら難しい単語なんてほとんど要らないんです。
「難しい単語」ってのは、例えば『ターゲット1900』の最難度のチャプターにある単語などですね。
単語集の後ろの方でしか見たことないような単語をひーひー言って覚えるぐらいなら、その時間を他の科目にでも充ててください。
そんな単語どうせ出てこないし、出てきてもちゃんと推測できるようにできてます。
大学が求める英語力ってのは、異様に難しい単語知ってる力なんかではまったくなく、だからそんな無駄な力を問う大学もないってことです。
単語集のレベル
単語集は、うまく使うとかなり力になります。
一般的には、2つのレベルの単語集をやるといいです。
ひとつは「基礎レベル」のもの。例えば、『合格英単語600』とかです。
このレベルの単語集は、8割知ってるからOKとか、9割知ってるからすげーとかではありません。
ひとつ残らず、100%知っておかなければいけない。
これらは長文なんかに出てくる頻度も半端ありませんし、知らないと長文即死ってことになっちゃう単語はこのレベルですからね。
もうひとつは「標準レベル」のもの。例えば、『ターゲット1900』とかです。
早慶上智を狙う人は、このレベルのものをすべてやった上に、もう少し上積みがあると心強くなりますが、そうでないなら、このレベルの単語集の最終チャプター前までを覚えればお釣りがきます。
ただ、最終チャプター前までを必ずやらないといけないってほどでもないので、チャプターごとに一歩ずつ進んで行って、最終チャプター前まで行けたら理想的、そこまで届かなくてもそれはそれでまぁよし、という姿勢がいいです。
とにかく最後まで全部やるんだ!って臨むと、結局穴ができて語彙力が弱くなります。
単語集を使った単語の覚え方
さてやっと覚え方です。
例えば、200語の単語を1週間で覚えようとしているとします。
初日は何をしますか?
200語を7日で割ればいいんだから、1日30語もやれば十分だな、なんてやると絶対に覚えられません。
さてなぜでしょう?
ちょっと例を使って考えてみましょう。
基本中の基本の単語に、realizeという動詞がありますね。
受験生なら誰でも知ってるはずですが、「認識する」とか「実現する」って意味ですね。
じゃあこのrealize、単語集使って必死に覚えた記憶があるか、というと、ほとんどの人がないはずです。
知らないけどいつの間にか覚えてた、って単語でしょう。
なんで覚えているかというと、realizeはこれまで読んできた長文の中で数えきれないほど出てきているので、その中で勝手に覚えてしまっているからなのです。
つまり、英単語なんて、覚えようとしなくたって回数やれば勝手に覚えちゃうものだ、ということです。
そしてこの「回数をやる」というのが英単語を覚えるのに最も適したやり方なのです。
なので、話が元に戻りまして、なぜ200語を1週間でやるときに1日30語ずつではダメか、というと、だって1週間で各単語を1回しか見てないからですよ。
そんなんで覚えられるわけがない。
とにかく回数が大切なんです。
なので、初日にまず200語を全部見ます。
覚えるというよりも確認する、という感じに近いです。
この単語はこういう意味か、そうか… というだけ。
この時点で、この単語は確実に知ってるぜ、というものは外しておきましょう。
2日目は、既に外した単語もありますし、2回目ですから、200語をまぁ2周~3周はできるでしょう。
3日目はもっと何周もできるでしょう。
4日目はさらにもっと、5日目はさらにさらにもっと…となります。
あ、4日目あたりからはちゃんときっちり覚えようとしていきましょう。
最初からちゃんと覚えようとするよりもずっとラクになってますから、ご安心くださいね。
で、1週間経つと、20周とかは余裕でしていることになります。
ここまでやると、ほぼ全部覚えています。
それでも覚えられないのが数単語出ることが多いですが、そういう相性の悪い単語は、書き出して覚えるといいでしょう
そう、「書いて覚える」ってのは、この時点で初登場する覚え方です。
最初からコリコリ書いて覚えるなんて時間の無駄!
時間の無駄だけじゃなく、意味がほとんどないのに、手がすごく汚れるし時間かかるから勉強した気にだけはなっちゃう、っていう、弊害いっぱいのやり方です。
絶対にしないようにしましょうねー。
単語集はとにかく回数が命!何周も何周もやれ!
ということです。
長文問題集を使った単語の覚え方
単語帳で「基礎レベル」と「標準レベル」(の最終チャプター前まで)の単語を覚えるだけで十分か、というと、十分とはちょっと言えません。
単語の数を増やすというよりも、別の角度から単語にアプローチすべきです。
それが、長文に出てきた単語を覚える、というやり方です。
単語は、読んだ文章に出てきた単語を覚えるのがいちばん覚えやすいので、長文に出てきた単語をどんどん覚えていくべきなのです。
長文に出てきた重要と思われる単語は、書き出して核となる意味を調べてちゃんと書いておきましょう。
ただ、長文に出てくる単語は、書き出すとはいえ、その長文を繰り返し復習・音読をする中で勝手に覚えちゃいますから、「覚える」って感じではなくなります。
また、「標準レベル」単語集の単語のほとんどは、長文をいくつか読めば出てくるものなので、長文の音読は単語集で覚えたもののとてもいい確認になります。
長文に出てきた単語を覚える方が、ニュアンスとかも一緒に学べるので役に立ちやすいですよ。
長文の中でちゃんと単語を覚えていくんだ、という意識をちゃんと持って進めていきましょう。
まとめ
また近いうちに書くつもりですが、英語力で最も大切なものは単語の力なんかではまったくありません。
どれだけ単語を知っていても、解釈する力や文法の知識がなければほとんど点になりませんし、受験で問われるのも多くの場合が語彙力なんかではありません。
とはいえ、基礎+標準までの、ある程度の単語力は必須ですから、空き時間などを利用して単語集はこなしていきましょう。
また単語集と並行して、長文を何度も音読する中で、そこに出てきた単語はしっかりマスターしていきましょう。
このふたつを上述のやり方でやっていけば、語彙力不足で困ることはなくなります。
気負わず地道に進めていきましょう―。
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