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合格までの最短距離をいくための英語勉強法 (1) 英文解釈のやり方
公開日:2018年12月08日

数回に分けて、大学受験への効率のいい英語勉強法について説明していこうと思います。

やり方知らないままとにかくやっちゃう、とかだと、ただの時間の無駄ってことになりかねませんからね。

 

「英文解釈」をやる時期

受験英語にはいくつかの分野があります。

大きく分けると、「長文」「解釈」「文法」「英作文」「単語」「リスニング」となります。

これらを一斉にすべてやる!なんてことが効率良くない、というかほぼ無理だということは感覚的にも分かるかと思います。ネイティブじゃないんだしね。

 

ではこの中でまず何をやるのか?というと、それが「解釈」です

これがないともう、話にならない。

そして多くの受験生が、この「話にならない」状態のまま進んでいくどころか、そのまま本番に突入したりしてます。

解釈というのは英文の読み方の基本ルールを身につけ、それを自力で見抜けるようになりましょう、というものなので、長文に入る前に絶対にマスターする必要があるのです。

ここをしっかりやることでやっと「読める」ようになるし、基礎となる土台ですよね。

基礎工事しっかりやらないといい家は造れませんから、AIM予備校では一切の妥協なく、ここをがっちりと固めていきます。

 

こんなに大事なのに、特に高校では非常に軽視されてることが多いですね、解釈は。

最初にしっかり英文解釈の力をつけておかないと、絶対に英語力を伸びていきません。

「まず長文やらないと」とか「まず単語を…」とか、大きな間違いです

「まず解釈」です!これは絶対

忘れないでくださいね。

 

あ、解釈をやるのに掛かる時間ですが、もちろん、既に持っている知識の量とか飲み込みの速度とか掛けられる時間とかによってかわってはきますが、だいたい1か月~2か月で網羅的にマスターできます

2か月かかる場合であっても、1か月解釈をやりこんだら同時進行で次のステップに入っていくといいでしょう。

 

「英文解釈」のおすすめ参考書と勉強法

さてその最初の関門、「解釈」のやり方です。

一応、偏差値が50台かそれ以下の人が偏差値70あたりを目指して取り組む場合を想定して話を進めますが、解釈やらなくても60超えちゃう人もたまにいます。

センスいい人と言えるかと思いますが、そういう人も絶対それ以上いきませんし、そもそも安定した点数は取れませんから、そういう人たちも結局やることは同じです。

 

お薦め参考書・問題集は

入門 英文解釈の技術70

基礎 英文解釈の技術100

基礎英文問題精講

ですね。まぁ、有名どころです。

 

他にも、例えば「英文解釈教室」とか名著もあるのですが、いかんせん古いし(僕の親父もこれをやってたそうな(笑))、そういうのを参考にして書かれている新しいヤツの方がやりやすかったりするので、この3つに絞りました。

「基礎英文問題精講」も十分古いんですけどね―。

 

「入門 英文解釈の技術70」は易しめということになっているので偏差値50前後ぐらいの人、「基礎 英文解釈の技術100」「基礎英文問題精講」は偏差値50台半ば以上の人、みたいな位置づけですけど、う―ん、正直あんまり関係ない。

どれもそこまでレベル変わらないし、行き着くところも同じだし。

なので現状の偏差値は一応の目安程度にしておいて、迷ったら「入門 英文解釈の技術70」にしちゃいましょう。

 

始めるにあたり、とにかく絶対に必須なのが、5文型の知識と、名詞(句、節)、形容詞(句、節)、副詞(句、節)の3つをしっかり区別するという意識です。

文型の知識といっても、SVOは第3文型です、みたいな表面的なことじゃありませんよ。

第2文型(SVC)はbe動詞を常に意識して考える、さらにこの第2文型を取る動詞は4つのセクションに分けて主なものは覚えておかねばならない、第4文型(SVOO)とはどのようなニュアンスの動詞が用いられやすいのか、最も問われやすい第5文型(SVOC)がなぜ難しくなりやすいのか、それを解くために何を覚えなければならないのか…などなど、なんかこうやって書くと難しそうですけど、AIM予備校では最初の1~2時間ほどできっちり分かってもらいます。

誰でも分かります。

ただ、ここを適当にして次に行くと悲劇が待ってますから、信頼できる講師や先生のとこに聞きに行くとか、「一億人の英文法」や「フォレスト」などで理解するとか、しないといけません

 

その下準備だけ終えたら、解釈の問題集に入っていきましょう。

ノートに問題文を写し(短いからすぐ写せます。写すのは行間を十分取るため)、構造を書き込んで、それにのっとって直訳を書くだけ

単語は調べてもいいですが、少なくとも品詞が何かは推測してから調べること。

で、訳したら解答と解説を見て、理解を深めたり誤りを正したりするわけです。

こう書くと簡単なんですが…。

 

「英文解釈の技術」なんかを使って、問題文をノートに書き写して構造を取り、和訳をしていくわけですが、構造を書く際には、必ず名詞(句、節)、形容詞(句、節)、副詞(句、節)の区別をしてください。

名詞句(節)は[       ]、形容詞句(節)は<       >、副詞句(節)は(       ) のように、必ずルールを決めること。

こんなふうですね。

 

 

でも、これだけ書き込んで、訳して、解説見て…だけで十分かって言うと、う―ん、これが全然十分じゃない。

だって、まだ、基礎が十分できていない人が本来この文章から学ぶべきものって、

 

・not only A but also Bの変形版not just A also Bの用法と、but alsoの部分の省略パターン

・関係代名詞thatの省略とその注意点

・bestの用法の区別(形容詞か副詞かなど)

・the way (in which / that) SV~の用法

・(上記のものとの関連として)関係代名詞と関係副詞の区別

 

とかですからね。

このあたりは基礎レベルであっても最低限ここで確認しなければならない事項ですね。

 

でもね―、全部は解説に書かれてないんですよね…。

全部は書いてないどころか、3分の1も書いてない。

まぁこんなの全部書いてたら本の厚さが4~5倍になっちゃうし、とっつきにくくなっちゃうから仕方ないんですけど。

でも、書かれていない部分をどうするか、というところで、成績の伸びに大きく影響が出てしまうのです。

ということで、できるだけ細かく、「フォレスト」なんかで関連事項を確認しながら進めていくこと

大切なことのほとんどはちゃんと載ってますからね。

しっかり索引とか目次とかフル活用して調べて、ちゃんと理解して覚えていきましょう。

ここで細かくやると、後で「確かな読解力」として大きな報酬がもらえることになるのです

 

もちろん漏れもあるだろうけど、ある程度は仕方ないと割り切りつつ、でもちゃんと調べる。

絶対にいけないのは、「訳せたからOK」「解説理解できたからOK」と思ってしまうこと

それをすると、結局「既に知っていることの確認」に終始してしまい、新たに身につける力にならない。

すこ―しずつ慣れていくだけ、という、非常に効率の悪い勉強となり、せっかくの良書も意味をなさなくなってしまいます。

とにかく調べるなり疑問点は先生とかに聞くなりして、自信を持って構造把握と和訳ができるようになるまでやりましょう。

ごまかしが入らないように!

地道に思える作業ですが、思ってるほどたいへんじゃないですよ。

基本的なルールとかそれに関する文法事項は、そこまで多いわけではありませんしね。

なので、このプロセスをちゃんとやると、きっちり英文解釈の力がついていきます。

 

ただ、いちばん圧倒的にいいのは、しっかり分かってる人に解説してもらうってことです

上記のものを余すところなく、それでいて現在のレベルに合わせて解説してもらい、本当に理解しているかとか定着しているかとかも確認してもらう。

これだと確実にめちゃくちゃ伸びるし、効率も非常にいい。

AIM予備校なんかでやってるのがまさにこれですね。

一応参考までに、AIM予備校の生徒が取った講義ノートを載せておきます。

さっき載せたノートの、次のページということになりますね。


短くて簡単に見える文から、いかに多く学び取るか、というのが大切なのです。

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