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合格までの最短距離をいくための英語勉強法 (2) 長文読解演習のやり方(基礎~標準レベル)
公開日:2018年12月09日

大学受験の英語でほぼ絶対に避けては通れない長文。

配点も高いだけに、ここは何としても得意にしておかなければならないところです。

が、長文読解はどの分野よりも点を上げるのに苦労している人が多く、勉強法やコツがつかみにくいところでもあります。

問題集を買いこんでやろうとしても歯が立たなかったり、解答の和訳見てもなんでそうなるか分からず絶望したり、と、何かと苦しんでいる受験生が多いです。

 

ということで、効率のいい英語長文の勉強の仕方やおすすめ問題集・参考書を説明していきます。

ただ、受験前の数か月間にやるような、実践的で難度のかなり高い長文演習(応用レベル)と、受験学年の夏ぐらいまでの長文演習(基礎~標準レベル)では当然アプローチが異なるので、今回は基礎~標準レベルに的を絞ってお話しします。

 

基礎~標準レベルというのは、具体的には、

高校1、2年生

受験生で全国模試偏差値が62.5以下程度

あたりの想定です。

あ、マーク模試で1回だけ偏差値62.5を超えた、という人もまだ基礎~標準レベルと考えてください。

 

「長文読解」をやる時期

受験英語の分野、「長文」「解釈」「文法」「英作文」「単語」「リスニング」のうち、「解釈」にある程度慣れて、文構造もそこそこ取れるようになってきたら、次の段階は「長文」と「文法」です

これはいずれも受験生にとってなじみのある分野ですが、注意点はその分多いです。

 

「文法」は次回に回すとして、今回は「長文」(基礎~標準レベル)についてです。

長文に関してまず大事なのは、すべての文の文構造を把握しながら読む、ということ。

解釈で身につけた読み方を長文でも実践するわけですね。

 

誤解がないように言っておきますが、入試の本番で長文に出てくる文章すべてにSとかVとかOとか書いていくってことではありませんよ。

でも頭の中では高速でそれができていなければいけないし、難しい和訳問題なんかでは実際に構造を書き込んでいかなければいけません。そ

のためにもまずは全文の構造把握ができるように訓練していく必要があるのです。

 

大手予備校にいたときにはよく「精読と速読、どちらでいくべきですか」みたいな質問を受けましたが、そんな区別をしなきゃいけない時点でおかしいのです。

だって、精読を速めていったものが速読なんだから。

英語が本当に得意な受験生は、常に「精読であり、かつ速読である読み方」をします。

 

長文に掛かる時間ですが、演習の形で受験前日までやり続けるものではあるのですが、解釈の後に集中的にやり込む!というのは、1.5~2.5か月ぐらいです。

どんどん進めて一気に叩き込む、というつもりでやります。

解釈の参考書を1冊終えたら(時間に余裕がない人は3分の2ぐらいを終えたら)、もう長文に入っていくことができます。

この段階よりも前に長文なんて行っちゃダメですよ?

だってまともに読めないんだから。

そんなときに長文やっちゃうと、単語だけつなげてストーリーでっちあげていくっていう悪癖がついてしまい、面倒です。

もちろんやってもやっても成績なんて上がりませんしね、それでは。

 

「英文解釈」のおすすめ問題集と勉強法

 

さて長文でお薦めの問題集・参考書ですが、

やっておきたい英語長文300

やっておきたい英語長文500

大学入試英語長文ハイパートレーニングレベル2 センターレベル編

英語長文レベル別問題集 (3) 標準編

英語長文レベル別問題集 4中級編

 

 あたりですね。

「解釈」の続いて、ここもかなり定番のものを並べさせてもらいました。

定番ってのはいい本だから定番になるんですもんね、まぁ奇をてらう必要はないです。

特にいいのはやっぱり上の2つ、「やっておきたい」シリーズです。

いい長文がずらりと揃っていてバランス取れてます。

300の方は30個、500の方は20個の長文があるのですが、難易度的に順番おかしくない?ってのがいくつかあるぐらいで、他は文句ないです。

受験生でもまずは300やってみて、しばらく進んでかなり簡単に思えてきたら途中ででも500に行けばいいです。

 

さて長文問題集のやり方ですが、序盤は解釈と同じく、すべての文章の文構造をしっかり書き込んでいってください

全訳なんてのはしなくてもいいですよ。

長文だろうと何だろうと「とにかく英語を読むときには構造を常に考えなければならない」ってのを叩き込むためにも、文構造を取ることは絶対やらないといけません。

 

じゃあ今後もずっと構造を書き込み続けるのか、といったらそういう訳ではありません。

長文問題集を1~2冊終えた後は、「読みにくい文」とか「訳しにくい文」だけに構造を書いていき、あとの文は何も書かずに読んでいきます。

何も書かなくても、頭の中で常に構造がきっちり取れるようになっているからです。

でもとにかく、序盤は絶対に全文に構造を書き込んでください。

 

「やっておきたい」シリーズには全文の構造を取ったページがないので、取った構造に自信がないときは必ず先生とかのところに持って行って確認してください

その点、「ハイパートレーニング」「レベル別問題集」は、質的には「やっておきたい」よりもちょっと下がるのですが、全文の構造を取ったページがついているのはポイント高いですね。

 

で、どのシリーズでやるにせよ、まず構造しっかり取って、問題解いて、解説読んで、いろいろ理解したり記憶したりして…と、解釈と似た感じで進めていきましょう。

そして復習には当然、音読!!が入ってきます

これも解釈と同じですね。

解釈と違うのは、内容説明問題や内容一致問題があり、その根拠もきっちり考えなければならないことですが、英文を正確に読めるようになれば問題なく解けちゃいますから、あんま気にしなくていいです。

難しい内容説明問題の解き方とかは赤本などを解く演習期に身につけるものですしね。

 

あと、長文問題集をやるペースですが、焦って毎日ひとつずつ進める!なんてやってはいけません。

それでは復習ができないからです。

1日目 新しい長文

2日目 前回までの復習+長文2つの音読×3回ずつ

3日目 前回までの復習+長文2つの音読×3回ずつ

4日目 新しい長文

 

みたいなペースでやるといい感じに進みます。

このやり方なら、毎日長文に触れる、という大切なことももちろんクリアできますね。

 

まとめ

「英文解釈の勉強法」から続けて読んでくれた人は、解釈と長文のやり方があまり違わないんじゃ…と思ったかもしれません。

そう、実際、英文解釈と、基礎~標準レベルの長文読解は、やり方がほぼ同じでなければならないのです。

だって、英文解釈は長文を読むためにやっているのですから、当然といえば当然ですね。

 

なので、解釈の力がない人は、絶対に長文を読むことができません

解釈のプロセスを経ていない人は、長文の問題集はとりあえず置いておいて、解釈をやってください。

長文始めても構造があまりに取れない、という人も、ちゃんと解釈に戻りましょう。

 

解釈の力をちゃんとつけて上述のように長文の問題集をやれば、絶対に長文が読めるようになります。

長文読解の力はまず英文解釈の力ありき、というのは忘れてはいけません。

 

補足

AIM予備校では「やっておきたい」シリーズを使ってますが、どの長文も問題をちょっと変えてます、というか、増やしてます。こんなふうに。

 

そう、設問箇所以外にも大事なものがテンコ盛りなのです。

なのでそこから得られるものも全部徹底的に吸収し尽くしちゃおう、「やっておきたい」をしゃぶり尽くしちゃおう、ということです。

 

ちなみに、AIM予備校で解説を受けた後の生徒のノートはこんなふうになります。

ちょっと多いので、最初の5ページほどだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまでやると、得られるものはめちゃくちゃ多いし、伸びますね。

自力で長文問題集に取り組む人たちも、こんなふうに重要な文法事項とかをどんどんノートに書いていくと、整理もできるし確認もしやすいし、いいですよ。

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