英語の会話文対策|重要性とおすすめのやり方
受験のために長文とか文法とかの対策はしっかりやるけど、これには特別な対策っているのかな…と思われがちなもののひとつに、会話文があります。
今回はこの会話文について、対策の重要性や方法について説明しますね。
会話文の出題頻度
まず、どの試験でどれぐらい多く出題されるのか、ですが…。
ほぼすべての大学が出してくる、と言ってもいいです。
センター試験からは、あからさまな会話文形式の問題はなぜか姿を消してしまいましたが、意見要約問題とかは以前よりも会話形式が強化されてますし、私立大学はもちろん、国公立大学でも会話文は年々増加傾向にあります。
東大はいつも会話文出していましたが、ついに京大も出してきましたからね、これはもう他の大学でも増える一方、減ることはないでしょう。
私立大学の場合は、会話文中のセリフを抜いてそこに入るべきものを選択肢から選ぶ、国公立大学の場合は、そこに入るべき英文を自分で書く、という形式が多いので、国公立大学の場合は英作文の力も求められますが、そもそもスムーズに会話文を読んで理解していかなければいけないことは同じですので、ある程度まではすべき対策は似通ってきます。
会話文対策の重要性
会話文への対策なんて、過去問とかで多少演習やっとけば他にはいらないんじゃ?と思っている人が多いからやっかいです。
例えばリスニングだと、他の対策とかとは別に、ちゃんと聴きこんだりしないと点が上がらないな、というのは理解しやすいのですが、会話文の場合、長文とかと同じように文章を読んで解くわけですし、長文の読解力がついてくるとそれと並行して多少は上がってくるので、まぁ同じようなものか、ということで放置されるわけです。
まぁ気持ちは分かりますが。
でも、確実に高得点を取っていくためには、やはり対策をすべきです。
なぜかと言うと、まずいちばん大きいのは、「会話文でしか出てこない表現がたくさんある」という理由が挙げられます。
例えば頻出のものを挙げてみると…
「調子はどう?」などに対する頻出の返答で、Couldn’t be better. というのがあります。
仮定法を用いた表現で、「(現状以上に)調子がいいことなんてありえない」、つまり「最高だよ」という意味になります。
この程度の仮定法を使った表現は長文にも実はよく出てくるのですが、それでもいちいち、「現状以上にいいことはありえないってことだから、うん、すごく調子いいってことだな」なんてのを会話文見るたびにやるわけにはいきません。
これはこういう意味!っていうのを知っていないと自信を持って読み進めていけませんし、時間もすごくかかってしまいますから。
会話表現の知識が少ないと大幅な読み間違いにつながります。
論説文なんかと違って主張をくり返したりとかしてくれませんから、そんな間違いをした時点でアウト、ってことも多くなります。
よって会話文では
普段の長文や文法の対策とは別に、しっかり会話表現を知識として定着させなければならない、さらにその知識が得点に直結する
ということが言えます。
やらないと差がついちゃいますから、これはもうやるしかないのです。
何をどのようにやる?
と言っても、別にすごく大変な対策が求められるわけではありません。
基本的には、NextStageやUpgradeなどの問題集の「会話表現」のチャプターをやり込むことが中心です。
ただ気をつけたいのが、特に会話表現では、ただ「正解の選択肢が選べればいい」というわけではない、ということです。
まず、微妙な違いも含めてちゃんと自分で出せるようにしておくこと、つまり「正確さ」が大切です。
会話表現はちょっと形が違うと意味が違ってしまうものが多いので。
例えば、Here you are. とHere it is. とHere you go. の違いとかを考えれば分かるかと思います。
また、見た瞬間に意味を把握できるようにする、という「スピード」も大切です。
そもそも会話文は試験時間の中であまり時間を割いてはならないところでとにかく速度が求められますし、またリスニングでも会話表現は山ほど出てきますから、理解までにタイムラグがあると結局解けなくなってしまうので。
見た瞬間に意味が把握できる、という状態になるまで、ひたすら繰り返してください。
その後は、センターや志望校の過去問の演習をやり込んでください。
復習のときには特に、会話文をすべて理解するよう心がけてくださいね。
なんとなく、ではなく読み進められるようにしましょう。
口語表現が多いのはもちろんのこと、普段はあまり見ないような省略なんかもよく出てくるので、なるほどここはこういう省略をするのか、といった確認をして慣れていかないといけませんからね。
「知識」をしっかり付けた上で、演習により「慣れ」を作る。
会話文対策では、どちらが欠けても不十分です。
普段の勉強に加えて、1日20~30分もやれば1~1.5か月で十分身に付くでしょう。
勉強を得点アップに反映させやすい分野ですので、早めにやっておくといいですよ。
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