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合格までの最短距離をいくための英語勉強法 (3) 英文法のやり方
公開日:2018年12月12日

英文法の大切さはまぁ、言わずもがなってとこですね。

英語ってこういうルールですよ―、っていうベースみたいなものだし、文法問題として独立して問われることも多いわけですから、そりゃ避けては通れません。

 

なのに、ちゃんとそのルールを教えていない高校はとても多いですね。

「NextStage」なんかをポンと渡して、ここからここまでテスト範囲にしますー、とだけ宣言して説明なし、とか。

そりゃーあまりに乱暴だし、かなり賢い人しか大学受験に対応する文法力はつきませんね。

 

ということで、独学で文法を効率よく大学受験の武器にしていく方法を説明します。

 

「文法」をやる時期

受験英語の分野、「長文」「解釈」「文法」「英作文」「単語」「リスニング」のうち、「解釈」にある程度慣れて、文構造もそこそこ取れるようになってきたら、次の段階は「長文」と「文法」です

「長文」については前回説明したので、今回は「文法」です。

 

長文に関してはレベルによってやり方が多少かわってきますが、文法はほとんどかわらないです。

なぜなら、文法には基礎しかないからです。

 

と言うと、難しい文法問題はどうなるんだ、となりますが、難しい文法問題は複数の文法事項がひとつの問題の中で問われているだけで、聞いていることは基礎的なもの、という場合がほとんどです。

特に近年は異様に難しい文法事項とか、現代英語ではほとんど使われない文法事項とかは入試からはほぼ絶滅したので、きっちり基礎をおさえてくれればそれでいいのです。

 

ただ、基礎と言っても少なくないし、理解も暗記もある程度は必要なので、舐められはしませんがね。

難しい文法問題が必要な人は、基礎~標準レベルの問題演習を終えた後に、そのレベルの問題演習をやるだけなので、やることは8割方同じ、ということになります。

 

文法に掛かる時間ですが、集中的にやり込むのは1.5~2.5か月ぐらいです。

やったことのメンテナンスや、過去問演習で文法をやるのは別として、集中的にやる文法は、これ以上ダラダラとやってはいけません

 

英文法学習の注意点

文法に関しては、最初にきっちり知っておいてもらわないとならないことがあります。

 

まず「文法」に関して大切なのは、「理屈を理解する」ということと「得意分野不得意分野を作らない」ということです。

 

文法で覚えるべきことは確かに多いけど、理屈をちゃんとわかっているとその負担が激減します。

とにかく覚えればいいんだろ、っていうスタンスだと負担が増えて苦痛になるだけでなく、苦労しても頭に入らないという痛々しい状態になります。

涼しい顔してスイスイ伸ばしていくためにも、理屈は分かっておかねばなりません。

 

また、人生では得意分野を伸ばす、というのは大事なことかなと思いますが、英文法に関しては、得意分野を伸ばすよりも不得意分野を撲滅することの方がはるかに大切です。

だって言語だから。長文にしろ何にしろ、英語はどの分野もまんべんなくランダムに出てきます。

比較も時制も関係詞も助動詞も仮定法も不定詞も分詞構文も、ぜ―んぶ詰め込まれているのが長文なので、ひとつふたつでも穴があるともう全部が読めなくなっちゃう。

それを避けるために、この分野苦手だぁ―、ってのを作ってはいけないのです。

 

さらにもうひとつ、しっかり意識しておかねばならないのは、「読解のために必要な最低限度の英文法」をまず身につけるべきであって、いきなり「暗記すべき英文法」に入ってはいけない、ということです。

「読解のために必要な最低限度の英文法」というのは、例えば「文型」とか「関係代名詞と関係副詞の区別」とか「基本的な比較表現(as…as~とか)の理解」とか「不定詞の3用法」とか「分詞の役割」とか、そういうもの。

これが分かってないとほんとに読めないよ―、ってものたちですね。

これらは既に説明したように、「解釈」を学ぶ中でちゃんと身につけていかないといけない

読むのに直結してるわけだから当然と言えば当然なのですが、ちゃんと意識して身につけていきましょう。

 

以上のことは、英文法の学習を進める上で絶対に忘れないでください。

 

「文法」のおすすめ問題集・参考書と勉強法

さてここからが本題ですね。

この時期、つまり、「解釈」がほぼすんで「長文」に入れるようになった時期にいよいよ始める「文法」というのは、今言った「読解のために必要な最低限度の英文法」にさらに肉付けしていくための、「暗記すべき英文法」の要素が強くなります。

でも、暗記か、そうか!と思って、「NextStage」だとか「Upgrade」なんかには手を出しちゃダメですよ?まだダメ。

ああいった、問題が多くて解説が少ない問題集は、文法全体の骨組みをちゃんと作って、全貌を理解してからじゃないと意味がないのです。

だって、「とにかくこれの答えはこれ!」みたいな解説になっちゃってるから、ベース知識ないと意味不明だし、それを単純暗記しても受験では一切!役に立ちませんから。

そもそもこの時期にこういうのやると猛烈に苦痛な上に頭に入らず、時間も労力もすごく無駄になっちゃいます。

 

この時期の英文法は、まずは基礎的なものだけを全範囲やることがとにかく大切です。

基礎だけ、そして全範囲。これが絶対条件。

いきなり難しいものまで覚えようとすると、大変とかの前に英文法の全貌がつかめなくなるので、やってはいけないのです。

また、さっきも書いたように、文法はひとつふたつでも穴があると結局成績が上がらなくなるので、ここはすげ―苦手だわぁ―、ってところを絶対に作らないように、全範囲をやりきらなくてはいけないのです。

 

そして、基礎と言っても、基礎的なことを覚えるだけで済むわけではありません

常に理屈を理解することを意識して学習を進めていってください。

例えば「比較」のチャプターで、as 原級 as ~「~と同じぐらい…」とか、The 比較級~, the 比較級…「~すればするほど、ますます…」なんてのだけ覚えても受験では歯が立たない。

比較になる前の、元となる文章をちゃんと考えて、比較すべき形容詞/副詞の前に最初のas(副詞)を置き、その文が全部済んでからふたつめのas(接続詞)を置き、その後ろの文の形はこうなって、こういう省略ができて…といった理屈をちゃんと理解しておかないと、和訳や並べ替えなんかでは対応できなくなります。

 

ということで、やるべき問題集の姿が見えてきますね。簡単かつ解説がしっかりしているもの、です。

お薦めはこんなとこです。

 

英文法レベル別問題集(3) 標準編 または 英文法レベル別問題集(4) 中級編

土曜日に差がつく英文法 筋力トレーニング 1,2

今井の英文法教室 上・下

 

特に「英文法レベル別問題集」「土曜日に差がつく英文法」は、十分な解説を得るために、

総合英語 Forest

一億人の英文法

 

あたりの参考書(文法書)と一緒にやるべきです。

 

すごく苦手、という人には

安河内の新・英語をはじめからていねいに

もおすすめです。

 

どれをやるにせよ、解説はしっかり読み込んで確実に理解してください。

理解できないところは「Forest」とかで調べるか、先生のとこに持っていってしつこく聞きまくるかして、ごまかしなくすべて理解しきる

覚えるべきこともすべて覚えてください。

そして1冊を3周はしましょう。

目安は「自分ですべて説明できるまで」です

なんでこの選択肢が間違いなのか、なんでこっちの選択肢は正しいのか、似た使い方をする表現には何があるのか、それぞれ何を注意すべきなのか…みたいな、要は解説に載ってることや先生が言ったことなんかを、全部自分で説明できるようにしてください。

 

これで文法のベースはカンペキです。

文法はとにかく、「解説がしっかりしている簡単めなものを1冊徹底的にやり尽くす!」これですね。

 

これがすんだら後はセンターとかの実戦演習に入ればいいし、志望校のレベル的に必要があれば「NextStage」だとか「Upgrade」だとか、あるいはもっと難しいものとかもやっていき、ゴリゴリ覚えていけばいいでしょう。

もう基礎ができているので、結構スムーズに覚えることができますし、多少ひねられても対応する力がとっくについてます。

 

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